沖縄本島北部に位置する「名護市」。沖縄フリークの中でも「名護」をこよなく愛する人は多いのではないだろうか?
「名護」には56体ものシーサーが君臨す要塞のような「名護市役所」があったり、本島一の透明度を誇る「ブセナビーチ」、誰もが必ず訪れた事があるであろう「道の駅 許田」がある。名護は、美ら海水族館に行くときに通り過ぎる場所でもあるが、その「名護市」の中で地元民に愛される食堂たちを紹介しよう。
昼食時はいつも満席になる人気店。「宮里そば」
昼食時はいつも満席になる人気店。少し時間をずらして行くのもいいが、基本は沖縄そばなので、回転は速い。
店一番の人気メニュー、昆布ののった沖縄そば(ソーキそば600円、三枚肉そば600円、沖縄そば小400円)。スパゲティ・トースト付き(500円)、トースト(100円)、カレーライス(400円)のメニューが有り、格安でうれしい。
丼に顔を近づけると、ふわっと鰹の良いにおい。スープを啜ると、甘さと鰹の旨みが口いっぱいに広がる。うん。至福。
宮里そば
沖縄県名護市宮里1丁目27−2
0980-54-1444
八重山の八重ではない名護の「八重そば」。やかんで注ぐ出汁にそそられる。
店名の「八重そば」の「八重」は、「八重山」の「八重」ではなく、創業者のおばぁの名前「八重」から名付けたそうだ。
ここの沖縄そばは、出汁が入っていない状態で提供され、自分でやかんからだしを注ぐ。出汁は飲み放題。とても美味しいのでもう少し足したくなる。麺は平打ちのちぢれなどがほぼないタイプ。ソーキは骨付きで味が染みててでーじまーさん。
八重そば
沖縄県名護市城1丁目9−3
0980-52-3286
沖縄ぜんざいで有名な店、「ひがし食堂」
夏場の土、日はかなり込み合う人気店。客の目的は「沖縄ぜんざい」。とはいえ、ココは食堂。客はもちろんランチを食べてデザートに「沖縄ぜんざい」というコースになる。
沖縄ぜんざいメニューは「いちご」、「宇治金時」、五色の蜜がかかった「五色みぞれ」など数種類あるが、やはり定番は「ぜんざい」。上新粉のようにキメ細かく削られた氷なので、口溶けが最高。甘さが控えめなのが嬉しく、団子も柔らかくて、文句のつけようナシ。
ちなみに、このメニュー札を見てほしい。
「卵焼き(650円)」と値段が高い。そう。これは定食。ごはんとお新香がついてくる。その他にも味噌汁と、野菜炒め、焼いたスパムなど、どれがメインかわからない程おかずが付いてくる。これが沖縄あるある。「みそ汁(600円)」もまたしかり。しかし「コロッケ定食」だけは「定食」という文字が書かれている。これも沖縄っぽくてジワる。
支店となる「ひがし食堂Jr.」が2018年2月に、那覇市おもろまちにOPENしている。
ひがし食堂
沖縄県名護市大東2丁目7−1
0980-53-4084
なぜ沖縄の食堂は、観光客のみならず地元民に愛されるのか?
豊富なメニューに驚くほどのボリューム。「ウチナーンチュ(沖縄の人)」たちがこよなく愛する沖縄の食堂には、どんな魅力が隠されているのだろう。それは、おいしくて値段も安く、その上ボリュームも満点。そしてまるで家族をもてなしてくれるような温かさだ。一方、観光客には、気軽に沖縄の家庭料理を味わえる場所。最初は入りづらいかもしれないが、一度、足を踏み入れるとそこはやみつきになる楽園となるはず。