沖縄本島北部に位置する本部町の並里。ここに日本のアセローラ栽培の先駆者として走ってきた農園「アセローラフレッシュ」がある。
アセローラは、1958年に沖縄に日本初として持ち込まれ、1982年以降本部町の特産品として大切に育てている果実で、本部町の特徴的な土壌と、沖縄では珍しい昼夜の寒暖差がある環境のなか、太陽の光をたっぷりと浴びるよう露地栽培で丁寧に剪定作業を行い、大切に育てているそうだ。
アセローラの一粒は直径約2センチ。100gあたりのビタミンCは、なんとレモンの34倍!小さなアセローラ1個でレモン5個分を摂取したのと匹敵する。
アセローラには甘み系と酸味系がある
アセローラには大きく分けて「甘み系」と「酸味系」がある。本部のアセローラフレッシュでは、1958年にハワイより導入された、甘味系の生でも食べられるアセローラを使用。 ビタミンCの豊富さから「すっぱい」というアセローラのイメージに比べ、爽やかな酸味とほんのりとした甘味があるのが特徴。
アセローラ農家直営店で飲める、採れたて新鮮のフローズン
飲む前から美味しいとわかるこの感じ。この「アセローラフローズン」は、全国商工会連合会が主催した「2015日本全国おやつランキング」で日本一に輝いた実績を持ち、アセローラの酸味と甘みが口で溶け絶品。今では各地のイベントに出店すると必ず行列ができるほど。
2年前くらいに、沖縄県内のイオン・マックスバリュ全店にて、本部町産アセローラ果汁を使用したカップアイス「アセローラ&アイスクリン」が発売されました。甘酸っぱさと爽やかさが沖縄の厚い夏にピッタリ。今年も発売されるますように。
夫婦で力を合わせた結晶。それが本部町のアセローラ!
アセローラの果実は収穫してから日持ちがしない為、市場には出回りにくく、新鮮さが持ち味の繊細な果実。今回訪れた「アセローラフレッシュ」は、琉球大学の学生であった並里康文さんと並里哲子さんが夫婦で農業生産法人アセローラフレッシュを創業し、康文の故郷である本部町並里区にて事業を開始。サトウキビ産業に代わる新しい産業育成の為に、当時まったくの手つかずであったアセローラの栽培を地元の農家に働きかけ、8人の農家の方と栽培を始めたそうだ。康文さんによる栽培指導、哲子さんによる果実の流通による地元農家と密着したアセローラの栽培、普及に取り組んだ結果、本部町は「アセローラの町」として知名度が高まったということだ。素晴らしい。
アセローラフレッシュでは、オンラインショップでアセローラ商品を購入できるのでぜひ。
アセローラフレッシュ
沖縄県国頭郡本部町並里52−2
0980-47-2505