「泡盛」といえばなにを想像するだろうか?
「飲みにくい」「クセが強い」「香りがキョーレツ」などなど。
しかし本当は違うのだ。国際通りのお土産屋で泡盛の試飲をさせてくれる店も多い。だがどの店も泡盛を「ストレート」で勧めてくる。いくら度数の低い泡盛でも20度はあり、そのままストレートで飲めばそれはキツイと感じるだろう。
通常、沖縄では30度の泡盛を水割りで楽しむ事が多い。が、それだけではなく泡盛の飲み方は新しい時代に突入している。
ロック・水割り・お湯割り・炭酸割り
3年以上熟成させた泡盛は「古酒(くーす)」と呼ばれ、ロックで飲むとこれがまたウマい。冬場はお湯割りにして飲む事もあまり知られていない。しかし最近の流行りは「炭酸割り」だ。
比嘉酒造の「残波」。本土でもよくお目にかかる泡盛。「ザンシロ」の愛称で広く親しまれ、度数は25度。フルーティーな香りと爽快な飲み口が女性にも高い人気を誇っている。透明感のある癖のない澄み切った味わいが特徴。
この「ザンシロ」にトニックウォーター+炭酸水+シークワーサーの果汁を絞った「ザントニック」や、「ザンシロ」にレモン炭酸水+レモン果汁を絞った「残波レモンハイ」を一度お試しあれ。夏にぴったりの飲み方だ。
そして最近、沖縄ではだいぶポピュラーになりつつあるゴーヤーを使ったカクテル「58カチャーシー」。カクテルにゴーヤー?!苦いのに?!と思われた方も多いと思うが、この苦みが実にクセになるわけで。
作り方は簡単。用意するものは40度の泡盛。ゴーヤー3㎝。トニックウォーター。ライム1/4個。
①ゴーヤーの緑の部分だけすりおろしグラスに投入 ②泡盛をグラスに40ml入れる ③ライムを絞りトニックウォーターを注ぐ ④軽く混ぜてできあがり
一度は飲んで欲しいカクテル。きっとクセになる。
ボトルもどんどんオシャレに
まさひろ酒造の「まさひろラウンジ」。まるでシャンパンボトルの風格。この泡盛はアメリカンホワイトオーク樽に貯蔵することで、美しいほのかな琥珀色をしています。炭酸で割って「ラウンジハイボール」、シャンパン風に楽しむならジンジャーエールで割って「ラウンジスパークリング」で。
切子ガラスを思わせる忠孝酒造の「涼華」。このまま飾っても絵になる美しさ。「涼華」はよっかこうじ3年古酒をベースにマンゴー酵母仕込の忠孝原酒9年古酒をブレンド。よっかこうじの爽やかな香りと忠孝原酒の甘みを併せ持ったマイルドな味わい。
宮古島の多良川酒造では、宮古島のマンゴーと泡盛の新感覚リキュールを発売。最近ではもっと気軽に泡盛を手にしてもらえるよう、水で割らなくてもそのまま冷やして飲める缶や瓶の泡盛サワーやリキュールを販売。これがまたどれもウマい。
沖縄本島北部金武町にある崎山酒造廠では、うるま市の海塩「ぬちまーす」と沖縄特産品「タンカン」を使って泡盛ベースの「沖縄タンカン梅酒」を作っている。アルコール度数10%の非常に飲みやすい泡盛リキュール。ロックか炭酸割が最高に美味しい。
昔は臭くて飲みにくかった泡盛が、こんなにオシャレに変身するなんて。その酒造所も泡盛の売上げを上げるべく、泡盛離れの若者に飲んでもらえるよう、企業努力をしているのだ。素晴らしい。頑張れ沖縄!頑張れ泡盛!